忌まわしき正史を語る少年の旅路の果て。
終局を迎えた千年の物語が再び動き出す。
胸のざわめきに不安を覚える少年と、
彼が愛する者達に、不穏な影が忍び寄る。
交わるはずのない影と陽が邂逅する時、
少年は失われた王家のさらなる真実を知る──
Tips
登場人物
人物名 | 説明文 | |
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コウ (CV. 小林裕介) |
ユエル、ソシエと同じく神器と舞を継承する失われた王家の末裔。 玖之王の子孫であり、九尾の依り代となるために生まれてきた。 九尾のために死ぬことが運命づけられており、幼い頃より強く抵抗をしていたのだが、その度に身も心も脅かされる「教育」を施され続け、やがて抵抗を放棄し九尾と玖之王家の者たちに従順になる。 黯之舞・景桜は自身の手で作り上げた舞である。 黯之舞によって生み出された黒い花弁は、触れた対象の力を一時的に消滅させる力を持つ。 生まれてから早々に家族から引き離されているため、愛情や友情といった人との繋がりを無意識ではあるが強く求め続けていた。 |
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ヨウ (CV. 渡谷美帆) |
失われた王家の末裔。 ヨウは末裔の象徴たる狐の尻尾を一本も持たずに誕生した。 さらに、ヨウは成長してもうまく九尾の炎を扱えなかった。 そのため捌之王家はヨウを継承者として認めず、神器や舞を継承させなかった。 その代わり捌之王家はヨウに、九尾の器であるコウの予備として「教育」を施す。 しかし非力なヨウは、器になるための修行を満足に熟すことが出来ず、捌之王家から忌み嫌われてしまうのだった。 ヨウの扱う空之舞は黯之舞を派生させた、神器を使わずに踊る特殊な舞である。 空之舞は、触れた者の力を一時的に滅する黯之舞と違い、黯之舞の力しか滅することができない。 しかし、ヨウは九尾の手を借り、空之舞を継承者の炎を吸収する舞に昇華させるのだった。 そしてヨウは九尾にそそのかされ、継承者の炎を吸収していく。 継承者の強大な炎はヨウの身体に変化をもたらす。 彼女は吸収した炎の数だけ、巨大な尻尾を生やすのだった。 |
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ユエル (CV. 植田佳奈) |
仕える王家の復興のため、千年の歴史を刻む宝物を求めて少女は旅立つ。 感動と驚きが溢れる世界に好奇心はかきたてられ、彼女は今日もまた進むべき道からそれていくのだった。 |
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ソシエ (CV. 白石涼子) |
失われた千年を継ぐ少女は多くの物を探すべく、恥じらいと共に遥かなる空へと飛びだした。 行く末を求め手がかりを集めようとするも、いざ人と対面すればその口は噤まれる。 想いを伝えようと揺れる心と尻尾は気まずさを覚えて去り行く人の背中を見つめ、寂しげに項垂れる。 |
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コウ (CV. 小林裕介) |
千年を知る少年が贖罪の旅を終えた時、彼すら知り得ぬ忌まわしき歯車が動き出す。 庇護と慈愛を受け成長した少年は、次は己が愛する者を守る番だと心に誓う。 |
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ヨウ (CV. 渡谷美帆) |
失われた千年に狂わされた空っぽの少女は、かけがえのない温かな絆に心を満たされる。 少女は注がれた愛を胸に、己が犯してしまった大きな罪に誠心誠意心を込めて立ち向かう。 |
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藍色に溶ける怪異 (CV. 渡谷美帆) |
ヨウが九尾の力を借り、生み出した化け物。常におどろおどろしい声で鳴き、身体を震わせて炎の蝋涙を滴らせる。 彼らはたとえ傷つけられようとも最低限の反撃しかせず、ミマカに住まう人々や町を優先的に襲い続けた。 |
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九尾 (CV. 上村典子) |
千年前、支配者無き世界で、全空を総べる野心を抱く魔術師達によって作り上げられた、忌むべき魔獣。 その姿から「九尾」の名で恐れられているが、真の名は「九妲」。 憎悪や憤怒といった人間の負の感情を利用した儀式により誕生しており、この世のすべてを憎み、怒り、醜い下等な存在だと考えている。 自身の許可なく繁栄する醜い命が許せず、空を飛びまわり目につく全ての命を貪り喰らってきた。 九本の尻尾にはこれまで喰らってきた生物の頭蓋を飾っている。 ユエル、ソシエの先祖が総べていた失われた王家に伝わる舞を目にして、生まれて初めて己以外のものを美しいと感じ、力を譲渡すほど彼らを強く気に入る。 しかし、それが仇となり、壱之王が九尾の力で作りだした「神器」と「舞」の力で封印されてしまう。 石化して殺生石となった後は、壱之王の手により三つに砕かれ空に散った。 そして長い年月を経て、玖之王の子孫であるコウの手により三つのうち二つが発見され封印が解かれたのだが、残り一つは未だどこにあるか不明である。 |
イベント報酬
名称 | 説明文 | |
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聖狐狸弦 | 眠りに耽る白い狐がかたどられた竪琴。 その弦の奏でる音色は、狐の眠りを妨げないような甘く優しいものに調弦されており、聞くものにもまた安らかな眠りを与えるという。 |
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残火の牙 | 燻り続ける青い炎が巨大な獣の牙を思わせる刀を形作ったもの。 刀身から柄に至るまで炎は燃え滾り、振るうたび、青い火の粉を散らす。 |
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残火の爪 | 巨大な獣の爪を思わす刃を備えた鎌。 纏う青い炎はとある獣の晴れぬ怨念の具現と言われ、その刃で切り伏せるたびに、炎の勢いを増していく。 |
イベントシーン・スチル
あらすじ
オープニング |
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九尾の真実を伝える旅に出ていたコウが弐之王家の継承者が住む里を訪れると、弐之王家の従者から、継承者が襲われ九尾の炎と神器が奪われてしまったことを聞かされる。 血相を変えてやってきた肆之王家の従者から、他の王家の継承者も次々と襲われていると知らされたコウは、同じく継承者であるユエルとソシエの身を案じ、ふたりの元へと向かうのだった。 |
第1話 空しき藍炎 Part1 |
ユエルとソシエの元を目指すコウだったが、その道中、襤褸を纏う何者かに襲われる。 殺意をむき出しにする襲撃者の身体からはやがて藍色の炎が噴出し、纏っていた襤褸を焼き尽くした。 襤褸の下からは、継承者の証である狐の耳を備え、6本の尻尾を生やした異様な姿の少女が姿を現すのだった。 |
第1話 空しき藍炎 Part2 |
見覚えのない継承者の姿に戸惑うコウを、襲撃者は「極悪人」と呼び、継承者達から奪ったと思われる神器と舞で攻撃を加える。 コウは襲撃者の操る九尾の炎を滅するため黯之舞を舞おうとするが、襲撃者が空之舞と呼ぶ舞で無力化されてしまう。 驚くコウに、襲撃者は憎悪を滾らせながら自らの鋭利な爪に藍色の炎を灯し、襲い掛かるのだった。 |
第1話 空しき藍炎 Part3 |
襲撃者が舞う空之舞は九尾の炎を滅する力を持っており、コウは黯之舞を舞えずに敗北してしまう。 襲撃者がコウの両足を傷つけ、身動きがとれなくなったコウにトドメを刺そうとしたその時、ユエルとソシエが駆けつけ事なきを得る。 ふたりに守られるコウを見て、襲撃者は「なんでテメェばっか愛されてるンだ!」と怒りを露わにし、ユエルとソシエへ攻撃を加えるのだった。 |
第1話 空しき藍炎 Part4 |
ユエルとソシエに敗れる襲撃者。 その様子を見ていたコウは、なぜ空之舞を踊らないのかと疑問を抱く。 ユエルはなぜこんなことをするのかと問いかけるが、襲撃者はそれを無視し、この場にいないなにかと会話し、そのままこの場を去っていく。 それと同時にコウは戦闘で負った傷から気絶してしまい、ユエルとソシエはコウをグランの騎空艇へと運び込むのだった。 |
第1話 空しき藍炎 台詞集 |
コウ 「ユエルさん、ソシエさんどうか無事でいてください!」 「継承者が襲われるなんて一体何者の仕業なんだ……?」 「今はとにかく急がないと……!」 |
第2話 うつろの呪い Part1 |
グランの艇で目を覚ましたコウは、継承者達が次々に襲われていること、その犯人であるヨウと名乗った少女に襲われたことをユエル、ソシエ、グラン達に語る。 ヨウについて話し合うも何も情報がなく混乱した一行は、ユエルの提案でとりあえず食事をしようとする。 その時、コウは自分の足が動かないことに気が付き、顔を青くするのだった。 |
第2話 うつろの呪い Part2 |
コウ達が話し合っている一方、ヨウは森の中で自らの傷を癒していた。 そんなヨウに九尾の声が語り掛け、ユエルとソシエの力を奪ってからコウを殺せと指示をする。 ヨウを“用無しの器”と呼ぶ九尾は「もう、手は打った」と笑い、ヨウにコウ、ユエル、ソシエを倒す策を授けるのだった。 |
第2話 うつろの呪い Part3 |
数日後、コウの足はいっこうに良くならず、痣が広がり始めていた。 コウの足に呪いがかけられていると知ったユエルとソシエは舞で治そうとするが、効果はなかった。 ユエル達を助けに来たつもりが逆に迷惑をかけている、と苦しむコウの声を聞き、グラン達は必ずコウを助けようと決意を新たにするのだった。 |
第2話 うつろの呪い Part4-1 |
呪いを解く方法について、手分けして情報を集める一行。 ソシエは勇気を出してひとりで聞き込みをし、情報通が集まるという酒場へ向かう。 どんな呪いでも解く方法を知っているという男、バンバから情報を貰うため、酒の飲み比べをすることになったソシエは、狐火でこっそりアグランールを飛ばして勝負に勝つ。 恥をかいたバンバは、激昂してソシエに襲い掛かってくるのだった。 |
第2話 うつろの呪い Part4-2 |
ソシエに力でも負かされたバンバは、潔く負けを認める。 しかしイカサマをして酒の飲み比べに勝ったソシエは罪悪感に苛まれ、ついにイカサマをしたことを白状してしまう。 しかしソシエの純粋さに心打たれたバンバは、ソシエに解呪の秘島ミマカという島について教える。 ソシエは何度もお礼を言いながら、急ぎ騎空艇へ戻るのだった。 |
第2話 うつろの呪い 台詞集 |
コウ ユエル ソシエ ヨウ ルリア |
第3話 解呪の地、ミマカ Part1 |
秘島ミマカを訪れた一行。島の温泉に向かうため、ユエルは歩けないコウをおんぶして進む。 町の人々にその姿を目撃され、さらにユエルと姉弟と間違われたコウは恥ずかしがる。 一行はそんなコウをからかいながら温泉へと向かうのだった。 |
第3話 解呪の地、ミマカ Part2 |
温泉宿を訪れた一行。歩けないコウはひとりで温泉に入れないため、ユエルとソシエが一緒に入ると言い出す。 恥ずかしがるコウをみかねた温泉宿のおかみが、手足が悪い客の入浴を手伝う流し手の男達を呼び、コウは強引に流し手達に連れていかれるのだった。 |
第3話 解呪の地、ミマカ Part3 |
温泉に入り終えたコウの足は、少し感覚が戻ってきていた。 さらに呪いを解くため、一行はおかみの勧めでミマカ伝統の薬膳を試すことにする。 グラン達も手伝ったおかげで豪勢な薬膳が出来上がり、コウはユエルとソシエにご飯を食べさせてもらうことになるのだった。 |
第3話 解呪の地、ミマカ Part4 |
薬膳を食べ終えた後、ユエルとソシエの舞により呪いは浄化され、コウは再び立つことができるようになる。 喜ぶ一行だったが、ユエルとソシエが舞で疲労したその時、突然町に九尾の気配を纏った怪異が現れる。 一行は怪異を止めようと攻撃するが、怪異は一行を無視して町の人々を襲い、民家を焼き始める。 一行は急ぎ怪異を止めようとするのだった。 |
第3話 解呪の地、ミマカ 台詞集 |
コウ ユエル ソシエ ルリア |
第4話 覆水盆に返らず Part1 |
一行の攻撃は怪異を止めたと思われたが、突如怪異は小さく分裂し、再び町を襲い始める。 グラン一行を無視し続ける怪異に疑問を抱きながら、一行は急ぎ怪異を止め、町に放たれた火を消そうとするのだった。 |
第4話 覆水盆に返らず Part2 |
ユエル、ソシエ、コウは怪異を倒しながら火を消して回り、グラン達は町の人々の避難誘導を行う。 コウは町を襲い続ける怪異を不審に思いながらも、グランと共に怪異に立ち向かうのだった。 |
第4話 覆水盆に返らず Part3 |
怪異を全て討伐し、消火も終えたグラン一行。しかしユエルとソシエがふたりで森へ消火に向かったと聞いたコウは、罠に嵌められたと気付く。 急ぎ森へ行こうとしたコウとグラン達の前に、九尾の思念体が現れ足止めする。 一行は焦り九尾を倒そうとするのだった。 |
第4話 覆水盆に返らず Part4 |
ミマカの森に広がっていた炎を消し終えたユエルとソシエ。 しかしそこをヨウが襲撃し、疲労していたユエルは捕えられてしまう。 ユエルを人質に取られたソシエは抗えず、ユエルとソシエは炎と神器を奪われてしまうのだった。 |
第4話 覆水盆に返らず 台詞集 |
コウ ユエル ソシエ ルリア ビィ |
第5話 ヨウとコウ Part1 |
九尾に足止めされていたグラン達の元にヨウが現れる。 正気を失い明らかに様子がおかしいヨウはコウに向けて火球を放ち、コウは藍色の炎に飲みこまれ意識を失ってしまう。 次にコウが目を覚ますと、なぜかそこはかつてコウが子供の頃に過ごした場所に良く似た地下牢だった。 困惑するコウは、自分がヨウの姿になっていることに気づき、更に混乱するのだった。 |
第5話 ヨウとコウ Part2 |
数日後、ヨウとして毎日厳しい教育や荒行を強いられ続けたコウは、自分がヨウの記憶を追体験していることを理解する。 ヨウは捌之王家の生まれであり、玖之王家と繋がり九尾の復活を企てていた捌之王家に、コウと同じ九尾の器となるよう修行を積まされていた。 しかしまともに食事も与えられない乱暴な修行は拷問に近く、コウはヨウの感じてきた寂しさを身をもって感じるのだった。 |
第5話 ヨウとコウ Part3 |
ヨウとして修行を続けたコウは、ある日修行の終わりを言い渡される。 コウが九尾の器として完成したため、ヨウは不要になったのだという。 更に証拠を隠滅するためヨウの両親の指示で殺されると聞き、絶望するコウ。 しかし洞穴に閉じ込められた後、洞穴にあいた小さな穴とナイフを見つけ、コウは無事出口を作り出す。 コウはナイフと共に落ちていた手紙を読み、その内容に驚愕するのだった。 |
第5話 ヨウとコウ Part4 |
コウは騎空艇で目を覚ます。同じ部屋には九尾の力を奪われ意識を失ったままのユエルとソシエがいた。 コウは一行から、王家の炎を集めたヨウは九尾の化身ともいえる存在となっており、九尾はヨウを騙しヨウを依り代にした復活を目論んでいたこと、ヨウは狂ったように暴れ始め、その場を去ってしまったことを聞く。 聞き終えたコウは、「ヨウを救いに行きます」と言い切るのだった。 |
第5話 ヨウとコウ 台詞集 |
コウ ヨウ ルリア ビィ |
第6話 空っぽのヨウ Part1 |
コウからヨウの過去を聞いたグラン達。 コウはヨウと自分自身を重ね、「自分にとってのグランさん達のように、ヨウの心の支えになってあげたい」と、ヨウを救う決意を語る。 グラン達はコウに協力することを決め、ヨウのもとへと向かうのだった。 |
第6話 空っぽのヨウ Part2 |
ヨウはコウへの憎しみで自我が壊れかけていた。 もうすぐ乗っ取れると九尾がほくそ笑んだ時、コウが現れる。 助けに来た、とヨウに手を差し伸べるコウに激昂するヨウ。 コウはヨウの猛攻を防ぎながらも、自身が体験したヨウの記憶について語り始めるのだった。 |
第6話 空っぽのヨウ Part3 |
ヨウはかたくなにコウに耳を貸そうとしない。 「愛されていたテメェには愛されなかったオレの気持ちなンかわかるわけねぇ!」というヨウに、コウは記憶で見た手紙について語る。 その手紙は、ヨウの両親がヨウにあてて書いたものだった。 洞穴からヨウが逃げられるようにしたのは両親であり、ヨウは愛されていたのだった。 思い出しかけた自身の記憶に混乱し、ヨウは悲鳴を上げコウを拒む。 |
第6話 空っぽのヨウ Part4 |
ヨウは自分のコウへの殺意がどこから来たのか混乱し、なおコウを殺させようとする九尾に激昂し攻撃を放つ。 その瞬間、ヨウは九尾に封じられていた記憶を取り戻し、自身が両親に愛されていたことを思い出す。 正気を取り戻したヨウを見た九尾は、無理やりヨウの体に入り込んでしまう。 ヨウを物としてしか扱わない九尾に一行は怒り、ヨウを救おうと戦いに挑むのだった。 |
第6話 空っぽのヨウ 台詞集 |
コウ ヨウ ルリア |
エンディング |
ヨウの自我を消し去りたい九尾は、ヨウに自分の犯した罪を思い出させ、「誰も貴様を愛さない」と追い詰める。 しかしコウは、自分も過去に人々を傷つけたこと、みんなが自分を正しい道に連れ戻してくれたことを語り、ヨウを受け入れる。 ヨウはコウと共に黯之舞を舞い、ついに九尾を消滅させる。 こうしてヨウはコウやグラン達に受け入れられ、その心は満たされたのだった。 |
エンディング 台詞集1 |
コウ ヨウ ルリア ビィ |
エンディング 台詞集2 |
コウ ユエル ソシエ ヨウ ルリア ビィ |
台詞集(戦貨) |
コウ ユエル ソシエ |
第7話 ヨウの贖罪 Part1 |
九尾を倒し騎空艇に帰還した一行。 ヨウはユエルとソシエに九尾の炎を返すと、目を覚ましたふたりにこれまでのことを謝罪する。 九尾が原因だったことを聞かされるも、ユエルは簡単にはヨウを許さず、ミマカの町の人や他の王家の継承者にも謝らなければならないと促す。 ヨウは謝罪のために町へ向かい、厳しい言葉はヨウを想ってのものだと知った一行はユエルを尊敬するのだった。 |
第7話 ヨウの贖罪 Part2 |
ヨウと一行はミマカの町へ向かい、町の人々に事情を説明する。 ヨウは心から謝罪し償いをさせてほしいと頼むが、町の人々には聞き入れてもらえない。 しかしグラン一行の懇願を受け、温泉宿のおかみが宿の修理を手伝ってほしいと申し出る。 おかみに感謝したヨウと一行は、おかみの温泉宿へと向かうのだった。 |
第7話 ヨウの贖罪 Part3 |
ヨウと一行は焼け崩れた露天風呂の外壁の修繕を頼まれ、材料を集めにミマカの森へと向かう。 仕事を手伝う一行になぜこんなに優しくしてくれるのかとヨウが問うと、一行はかつてコウが荒らした畑をコウと一緒に直したことを語る。 ヨウを励ますコウを見たルリアが「お兄ちゃんみたい」と語り、一行はコウをからかいながら作業を進めるのだった。 |
第7話 ヨウの贖罪 Part4 |
外壁の修繕を終えた後、温泉宿で働くヨウを見た他の町の人々はヨウを受け入れるようになる。 ある日、ヨウは町の人々から、もう誰もヨウを恨んでいない、と許しを得るに至った。 しかしその日の夜、ヨウはもうひとりの自分に責め立てられる夢を見る。 絶望の中、自分を支えてくれたグラン一行を思い出したヨウは、生きる気力を漲らせもうひとりの自分と相対するのだった。 |
エピローグ |
ヨウは罪から目を背けず逃げないと宣言し、今までの自分に別れを告げる。 その後、罪悪感からではなく好意で人々の手伝いをするようになったヨウは、ミマカの看板娘となった。 しばらくの後、ヨウは他の王家の継承者に奪ったものを返し謝罪する旅に出ようとする。 そんなヨウにグラン一行は「艇にいつでも帰ってきて」と告げ、ヨウは一行との絆を大切にしようと心に誓うのだった。 |
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