東方蒼神縁起V(とうほうそうじんえんぎ ブイ)the Genius of sappheiros
対応機種:PlayStation®Vita/PlayStation®4 Nintendo Switch
クリアまでのプレイ時間目安 約50~60時間 やり込むと余裕の100時間越え
どんなゲーム?
ロマサガ風の見た目に一目ぼれして購入はしたが積んでいた東方RPG。
ロマサガ3リマスターの発売日当日に配信時間を待ちきれずに開始してしまう・・・
色んな意味で期待を裏切ってくれた本作。
すんげー難易度!
東方キャラが可愛いからやってみよういうユーザーを即積みゲーにさせてしまう難易度!
ここまで製作者と気が合うマゾさ感じたの初めてだわ。
図鑑のプレイ時間を見てもらえばわかると思うけどコンプするとなるとすんげえかかる。
それだけやり込み要素があるんだよね。
ただ人には勧めにくい、難しすぎて。
ちなみにプレイしたのはハードモード。
移植前のPC版原作はそれよりも難しかったそうです。
PC版東方蒼神縁起。
後日談シナリオである残暑ディスク。
二つを合わせてバランス調整した週末ディスク。
それを家庭用機に+追加要素で移植したのが本作となります。
シンパシーを感じた要素
このゲームはなんとすべての装備が1品物。
「そうなんだよ・・・みんな同じ装備つけるとか個性が出なくて好きじゃないんだよ。
このシステム考えた人わかってるわー!」
しかし実際やってみると万人には受けないなと思った次第。
例えば全体に麻痺攻撃をしてくるボスがいたとしても、全員に対策装備をつけれないのでバランスよく装備配分しないとダメ。
そういう装備配分を考えるのが好きな人にはたまらないんだけども、ストレス感じる人の方が多そう。
回復アイテムが一切ない
RPGにおける回復アイテムはヒーラーを食いかねないので好きじゃないんですよね。
本作はお店など存在せず、ポーションも薬草も存在しません。
1戦毎にHPが回復する方式とはいえ思い切ったことするなと感心しました。
登場キャラクターをほぼすべて使用しなければならないパーティ分割ダンジョン。
道中は無理やり1パーティで進行できることはできるんだけどボス戦も分割されるのでほぼ全員育てなければ詰む難易度。
ダンジョントラベラーズ1,2の職業扉が大好きだったのでドツボでした。
古くはFF6のフェニックスの洞窟、瓦礫の塔などでしょうか。
好きなキャラクターだけを使いたいという人にはつらい要素でもありますね。
図鑑の収集要素が半端ない。
RPG大好きプレイヤーだとわかると思いますが、図鑑とかあれば埋めたいよね!
このゲームの図鑑はモンスター1匹につき5つのコンプ要素が。
倒す ※1度でも倒すことによって図鑑に表示される
みやぶる ※成功すると図鑑にモンスター説明文が追加される、埋めたい人は文を使わなければならない。
ドロップアイテム ※入手すると黒文字になる。
ラーニング ※ラーニング済みの特技には★マークがつく。
筆マーク ※阿礼でとどめを刺すとつく阿礼独自の成長要素。
こんなにあるんですよ!図鑑をこつこつ埋めてエクスタシーを感じる人にはたまらない要素。
全部埋めるとなるとかなりきついのでコンプ癖のある人は覚悟をもってプレイしましょう。
ぶっとんだ強さのモンスターの数々。
特にラストダンジョンはFFやサガシリーズのラスダンをリスペクトしまくった強敵が沢山出てくる。
そいつらとエンカウントしてしまったら覚悟を決めなければならない、力を惜しめば死あるのみ。
興味を持ってもらえればとお気に入りのクレイジーなモンスター達を軽く紹介!
序盤のボスキャラ。不思議の幻想郷ではパートナーとして一番使わせてもらった霊烏路空。
ちんたらしてるとFFのバハムートのようにメガフレアで全滅。
FF3にいた伝説のモンスター2ヘッドドラゴンさんですよね・・・
元ネタ通りアフォみたいな攻撃力で即死させられます。
ゆっくりしていってね!でお馴染みのゆっくり霊夢、経験値の多いメタルスライム枠。
初めてエンカウントしたとき吹き出した。なんだよマリサヘドロンってwww
そういやドラクエで似たスライムがいたなー。
「こいつもメタルスライム枠やろ!」
と叩いてみたらなんかビーム出してきて即死させられてさらに吹いた。
ダンターグさんお得意のぶちかましもしてくるぞ!
FFでお馴染みマインドフレイアさん。
序盤から出てきてクイーンやらエンペラーやら名前を変えパワーアップしながら最後の最後まで雑魚常連でレギュラー出演。
即死と麻痺を持ちながら集団で現れる。
ハードディスクがクラッシュするとすべてが吹っ飛ぶのは世界の真理。
序盤から登場するHDD系の敵。
HDDクラッシュは戦闘不能よりひどい除外というリカバリー不可能の状態異常を全体にばらまくとんでもない技。
逃走不可能技、9体で現れる、敵を増やす、回復させる、と余りにもうざい敵なので調べたところ
元ネタは銀河の3人よりガルバンゴルというモンスターらしい。マニアックすぎる・・・
よくある多頭のドラゴンタイプの敵。
ほんとに首の数だけブレス吐いてくる、つまりは5回行動、こちらは死ぬ。
ロマサガ3で道場してた人ですね。
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?
みたいなことしてくる鬼畜マシン、画像の通り防御カット装備してないと1000とか普通に食らう、しかも2~3回攻撃。※最大HPは3桁ですよお母さん。
ボス前のセーブポイントに辿り着く前にエンカウントしたらご愁傷様。
操作UI
装備1品物システム、パーティ分割、頻繁なスキルの付け替え、陣形の変更があるのにかなり不便です。
特にセーブがL+R同時押しとかちょっとよくわからないです・・・
ストーリー
可もなく不可もなくといったところ、戦闘メインのRPGなので全く気にならないですけどね。
合間に挟まれる可愛いドットキャラの寸劇のおかげで東方キャラにより興味を持てたのはありがたいところ。
BGM
ダンジョンゲームはかっこいい曲が多い傾向ですが、心に残った曲はラストダンジョンやラスボス戦くらい。
残念だったところ
頻発するエラー
しばらくプレイすると
out of memory ゲームを再起動してください。
というエラー表示がでる。
表示が出たらフリーズする前にセーブをして再起動しなければならない。
このゲームはモンスターは強敵だけど、一度倒すと回復ポイントを踏まない限り復活しないので安心なのですが、
このエラーがでるとダンジョン攻略はやり直しになってしまう。
PS4版やスイッチ版はこのエラーはないそうなので、プレイするのならVita版以外を購入しましょう!
取り返しのつかない要素
図鑑コンプに関しては残暑シナリオのボス早苗が召喚するお供2体のみ期間限定と思います。
雑魚モンスターではないのでトロフィーには関係ありません。
パーティの並び順が気になる人は残暑シナリオでは仲間にした順で並び替え画面で表示されるので拘る人はそこだけ注意。
トロフィー難易度:★★★★★★★★☆☆
トロフィーに関しては自分で確認した限りでは取り返しのつかない要素というものはありません。
コンプするとなると100時間トロフィーやアイテム、ラーニングコンプ作業があるのでかなりの難易度です。
RPGなので時間さえかければコンプできます。コンプに拘らず全滅しながら全ボス撃破までやってほしい作品です。
総評:★★★★★★★☆☆☆
東方を少しでも知っておきたいなと始めた自分にとっては2作目の東方二次創作ゲーム。
同人RPG自体が初めてだったのでかなり印象に残る作品になりました。
RPG好きにはたまらない歯ごたえのある難易度に収集要素。
ドット絵好きにはたまらないモンスター達。
後半の巨大モンスターのドット絵は素晴らしいの一言。
腕に自信のある人は是非プレイしてほしい名作です。
キャラクター評価はこちらから↓
トロフィー情報はこちらから↓
ゲームレビュー一覧はこちらから↓
コメント